奥州・金ケ崎

多子社会へ率直意見 ワクワクフェスタ 現状、解決策討論【奥州】

多子社会実現へグループワークによる討議会などが行われた日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会の岩手ブロック大会

 日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会による第49回岩手ブロック大会inえさし「いわてワクワクフェスタ2019」は29日、奥州市江刺の歴史公園えさし藤原の郷で開かれた。「多子社会の実現へ向けた国民討議会岩手大会」では、参加者が子供を産み育てやすい社会環境づくりについて議論。お笑いライブなど多数のイベントも催された。

 討議会は、お休み処(どころ)えさし藤原の郷で開催。少子高齢化の中、出生数が減少している現状を踏まえ、子供が多く生まれ、育てやすい多子社会の実現に向け、▽所得税・住民税の軽減措置から考える結婚・出産について▽各地域に必要とされる政策について-の二つの討議テーマに沿った内容からグループワークを行った。

 会場内には託児所を設けて子育て中の母親らも参加しやすい環境を設定。協議会関係者、一般参加者ら合わせて約100人が3~6人ほどのグループに分かれ、各テーマごとに率直な意見を出し合い、まとめた考えや意見を発表した。

 子供を預ける環境が不足している解決への対応として、「高齢者の保育参加」に関する賛否を協議。「育児の知恵を学ぶことができる」「高齢者の方の生きがいになるのでは」といった保護者、高齢者双方の立場から見た賛成意見の一方、反対では「知らない人に預ける不安がある」「(高齢者によって)保育の能力に差が出る」「保育士の労働環境改善が先では」などの声があった。「(高齢者、保護者に)価値観、教育の考え方の違いがある。相互の向き合い方が大事では」といった提言もあった。

 討議会は全国47都道府県で行われる取り組みで、出された意見は同会議所で政策提言として国に提出を予定している。

 同日はこのほか、同会議所が取り組む持続可能な開発目標(SDGs)の推進へ向け、県内SDGs推進企業によるマッチングスペースを設けた「ビジネスマッチinえさし」、お笑いコンビ「ジョイマン」ら2組のライブなども行われた。

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