東京五輪 わくわく 64年聖火トーチで運動会・八重畑保育園【花巻】
八重畑保育園(菅野志保園長、園児62人)ミニ運動会は12日、花巻市石鳥谷町の同園で開かれた。園児と地元児童との交流を目的とした催しで、オープニングに1964年の東京五輪聖火リレーで使用されたトーチが登場。55年前に石鳥谷の地を走ったトーチが、2020年の東京五輪に胸躍らせる子供たちに夢を届けた。
同園など町内5保育園を運営する社会福祉法人・石鳥谷町保育協会の関係者が前回東京五輪で聖火リレー走者を務めた縁で、当時使われた聖火トーチの同園イベント活用が実現。同日は当時町内を走ったトーチのうち2本が用意され、同園年長児ら26人を喜ばせた。
手製の聖火台も設けられるなど“五輪ムード”の会場では、さまざまな競技やスイカ割りで子供たちが大盛り上がり。大釜勇人ちゃん(5)は「(手に持ったトーチは)軽かった。(本物の聖火のように)煙も出ていて楽しかった」と笑顔を見せ、菅野園長は「子供たちは(トーチの柄にある)マークで五輪と分かってくれた。ここから競技に関心を持ってもらえたらうれしいし、このような機会を設けていただきありがたい」と振り返っていた。
前回東京五輪では、5人の聖火ランナーで旧石鳥谷町内をつないだ。秋の同法人保育園運動会では、各園でトーチを使った企画が行われる見込みとなっている。