奥州・金ケ崎

60回の節目 歌声堂々と 水沢高音楽部定演【奥州】

OB・OGらと校歌を歌う水沢高校の音楽部員

 奥州市の県立水沢高校音楽部(及川ゆめ部長、部員26人)の第60回記念定期演奏会は13日、同市水沢の市文化会館(Zホール)で開かれた。例年より曲数を増やして充実させたOB・OG合同ステージなどで、部員が堂々と歌声を披露。節目の舞台は盛り上がりを見せた。

 定期演奏会が60回に達した音楽部は県内には少ないという。約500人の来場者を前に、及川部長(3年)は「今年の演奏会のテーマは『道しるべ~うたと一緒に踏み出す一歩~』。歌はどんなときも力を与えてくれるもの。私たちの歌の力が皆さんに届くよう心を込めて歌う」とあいさつした。

 コンサートは4部構成で23曲のプログラム。このうち合同ステージは2部で、助っ人の生徒も含め52人による校歌を皮切りに「ほらね、」など5曲を披露した。厚みのあるハーモニーに会場から大きな拍手が送られた。

 このほか1部は今年の全日本合唱コンクールとNHK全国学校音楽コンクールの課題曲、自由曲などで構成。3部は童謡メドレー、4部は振り付けも交えたポップス曲が中心で、澄んだ歌声を響かせた。

 共演したOGの公務員佐々木槙子さん(24)=北上市=は「自分たちが歌っていた曲も現役生と一緒に歌い、当時を思い出した。音楽部は地域に少なくなってきているので、奥州市の中心となって盛り上げてほしい」と後輩に期待を込めた。

 近年の同部は一時部員数が減少したこともあったが、全日本合唱コンクールの東北大会に3年連続出場、NHK全国学校音楽コンクールで初めて東北大会に出場するなど活発に活動。2017年にはNHKのど自慢奥州大会でチャンピオンとなり注目を集めた。

momottoメモ

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