一関・平泉

良質砂鉄 故郷の川から 大東・大原小児童が採取【一関】

磁石を使って川の中から砂鉄を集める大原小の6年生

 一関市大東町の大原小学校(佛川恒明校長、児童117人)の6年生28人は16日、同町大原内野地区の砂鉄川で砂鉄採取体験を行った。曇り空で水温も低かったが足首まで水に漬かり、数十キロの砂鉄を集めた。

 同町のボランティア団体・ホッパの会が協力し、旧内野小時代から継続して21年目。同地区は良質な砂鉄を産出する砂鉄川の上流部に当たり、江戸時代以前から明治時代初期まで製鉄が行われていたことを知ってもらおうと実施している。

 同日は同会と、児童が精製した鉄を使った卒業記念品の制作に協力している奥州市の及源鋳造から合わせて10人が参加し作業を補助。砂鉄を採りやすいよう、農具などを使って川底の石をひっくり返した。

 児童は川底に電磁石を突っ込み、石の下や岩の間などをかき回して砂鉄を集めた。約1時間でバケツをいっぱいにする児童もおり、金野翼君は「足で石をどかしながら磁石を近づけるとよく採れた」、藤井優姫さんは「たくさん採れてうれしい」と語っていた。

 採取した砂鉄は、9月4日に砂鉄川たたら製鉄学習館で行う製鉄体験で使用し、卒業記念品に役立てる。

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