身近な樹木に親しみ 宇宙遊学館体験学習【奥州】
奥州宇宙遊学館の2019年度体験学習「きほんの木」は13日、奥州市水沢字星ガ丘町の同館で開講した。初日は国立天文台水沢VLBI観測所敷地内を散策し、身近な樹木を見たり、触れたりして学びを深めた。体験学習は8月まで開かれる。
同館では毎年児童を対象にした体験学習を開いている。今年度は身近な木の良さを知ってもらい、観察、実験、工作といった体験を通じて特性を学び、日常生活での使い方を考えるきっかけにしようと木をテーマに開催した。
同日は屋外散策を含めた講座で、市内外の3人の児童が母親やきょうだいと共に参加。菅原征一さんが講師を務め、初めに世界中には8000種の樹木があること、そのうちの3分の1が日本にあることなどを紹介。木の種類の説明では「本県は落葉広葉樹が多いが、関東以西になると葉がピカピカした照葉樹が多くなる。広葉樹が多いということは紅葉がきれいだということで、焼石連峰や栗駒山の紅葉は素晴らしい」と語った。
その後、同観測所の敷地を散策しながら樹木を観察。児童は菅原さんの説明を聞きながら、クロマツやアカマツ、モミジ、カツラ、カヤ、メタセコイヤ、キササギ、モクレンなどの葉や落ちた実などを観察し、その違いや特徴について書き留めていた。
一関市から参加した大島珠妃さん(10)=猿沢小5年=はさまざまな葉や実を収集。「木はいろいろあって、それぞれの違いが分かった」と話していた。
2回目の学習は、21日に同館で「実験を通した講座」と題して開かれる。