一関・平泉

新作トマトビール販売へ 一関産活用し仕込み作業 来月出荷見込む 世嬉の一酒造

新作のトマトビールの販売に向けて仕込み作業に取り組む佐藤社長(右)ら

 地ビールブランド「いわて蔵ビール」を展開する世嬉の一酒造(本社一関市田村町、佐藤航代表取締役社長)は17日、新商品のトマトビール「真っ赤なトマト-トマトエール」の販売に向けて仕込みを行った。2年前から試験販売していたが、好評を受けて一関産のトマトを活用して本格的に販売することを決定。8月の出荷を見込み、全国地ビールフェスティバルin一関(8月23~25日、一関文化センター前広場)にも登場予定で、入念に作業を進める。

 同社はこれまでもヴァイツェンなどの定番に加え、三陸産カキを使ったオイスタースタウトやサンショウの実を使ったジャパニーズハーブエール山椒など、趣向を凝らしたビールを製造、販売してきた。トマトビールは2年前から100リットルのミニ仕込み窯を活用して試験醸造を行い、首都圏のビアバーなどで試験的に販売してきたが、評判が良く問い合わせも多かったことから本格的に販売することを決めた。

 これまでは一般のトマト果汁を活用してきたが、一関市が県内有数のトマト産地であることから、JAいわて平泉の協力を得て同市産のトマトを活用することとした。

 仕込み作業では、佐藤社長をはじめ社員が50キロ分のトマトを洗ってヘタの部分を取り、4等分に切った上で麦汁に投入、煮沸した。佐藤社長によると、青臭さが出ないように完熟トマトを活用するのが特徴で「ほのかな酸味と甘み、トマトの香りを楽しめる」としている。

 醸造するのは2000リットルで、このうちの半分をビアバーなどにたるで出荷し、半分は330ミリリットル入りで限定3000本を1本500円(税別)で販売する。

 問い合わせは同社=0191(21)1144=へ。

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