小中高生対象ラグビー教室 世界屈指の技術伝授 オールブラックス 実戦形式で練習法指導【北上】
北上市内の小中高生を対象にしたラグビー教室「オールブラックスクリニック」は19日、同市相去町の北上総合運動公園などでスタートした。強豪国・ニュージーランド(NZ)のコーチが児童生徒に競技の魅力を伝えながらスキルアップの練習法をレクチャーしている。
クリニックは競技力の向上やラグビーワールドカップ(W杯)の機運醸成が狙いで、同市のW杯2019地域交流計画の一環。25日までに地元の小中高校、スポーツ少年団など8団体が参加予定で、初日は黒沢尻東小と黒沢尻工業高校ラグビー部を対象に実施した。
このうち黒沢尻工高は、部員約60人がNZラグビー協会コーチのワレン・キアニーさん、ベン・フィシャーさんらから指導を受け、実戦練習を通じてパスやタックルの精度、ディフェンスの強化に努めた。コンタクトを減らしボールを動かすプレーの練習では、タックルされながらボールをつないだり、タックルをかわしてパスをしたりするのに繰り返し取り組んだ。
コーチ陣は「NZでは一人ひとりのスキルが高いことを誇りにプレーしている。チャレンジを恐れず今回気付いたことを実際のゲームに生かしてほしい」と呼び掛けた。
鈴木虎鉄主将(3年)は「密集戦を避けてボールをつなぐプレーは、体の小さい選手が大きい選手に立ち向かうために大切だと実感した。世界のトップスキルから学んだことをこれからの練習に取り入れ、自分たちのものにしたい」と収穫を得た様子だった。20日のクリニックにはNZ代表・オールブラックスの主将を務めたリッチー・マコウさんも参加する。