今年は中村総大将 東山・9月29日 唐梅館絵巻【一関】
一関市東山町で9月29日に開かれる第19回唐梅館絵巻(実行委主催)の総大将役に俳優の中村俊介さん(44)が決まった。武者行列や軍議などが再現される同町の一大イベントで、今回は市内5団体による行山流鹿踊(ししおどり)団体演舞も決定。同町の長坂商店街や唐梅館総合公園を舞台に壮大な歴史絵巻を繰り広げる。
同絵巻は1590(天正18)年の小田原参陣を前に、葛西氏の重臣千葉一族の本拠地唐梅館に集結する磐井、胆沢、気仙、本吉、登米、栗原などの諸将による武者行列と唐梅館での軍議を再現。2018年は総大将に俳優の風間トオルさんを迎えて開催された。
中村さんは群馬県出身。雑誌「メンズクラブ」の読者モデルオーディションでグランプリに輝き、1995年モデルデビュー。97年に映画「時をかける少女」で俳優デビューを果たした。
2000年にテレビ朝日の時代劇「熱血!周作がゆく」の千葉周作役で連続ドラマ初主演。03年からフジテレビ「浅見光彦シリーズ」で主人公浅見光彦役を務め、18年まで足掛け16年にわたって主演する代表作となる。
今回の絵巻は武者行列や軍議再現のほか▽町内3幼児施設園児の合同遊戯▽総祝い千人踊り▽妙見の火祭り▽出陣祝賀の舞-などを実施。行山流鹿踊団体演舞では、県立大東高校鹿踊部、行山流大木鹿踊保存会、行山流舞川鹿子躍(ししおどり)保存会、丑石鹿踊保存会、行山流小沼鹿踊り保存会の5団体が勇壮な舞を披露する。
実行委の渡辺和敏会長は「総大将が浅見光彦でおなじみの中村さんになり、市内の鹿踊団体の出演も決まった。令和最初の絵巻として盛り上げていきたい」と意欲を見せている。