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花巻東 連覇で甲子園 大船渡に大勝 佐々木登板せず 夏の高校野球岩手大会

大船渡を破って2年連続10度目の優勝を飾り、笑顔で応援席に駆け寄る花巻東ナイン=県営球場

 第101回全国高校野球選手権岩手大会(県高野連など主催)は25日、盛岡市の県営球場で決勝が行われ、第1シードの花巻東が、最速163キロ右腕の佐々木朗希(3年)を擁する大船渡を12-2で下し、2年連続10度目の夏の甲子園出場を決めた。

【8、社会面に関連】

 試合は気温30度を超える中、午後0時59分にプレーボール。花巻東は、一回に1番向久保怜央(3年)の右中間三塁打を足掛かりに無死一、三塁とすると、敵失と3番中村勇真主将(3年)の右前適時打で2点を先制した。二、三回にも無安打で1点ずつを追加し、五回に向久保の右越え本塁打で突き放すと、六回には2死満塁から8番山崎大翔(3年)の右越え二塁打と敵失で一挙4点を奪い試合を決めた。

 先発中森至(3年)は一回に3連打と味方のミスで失点したが、その後は小気味いい投球でアウトを重ね、継投したエース西舘勇陽(3年)も大船渡の反撃を封じ、花巻東が参加66チーム(71校)の頂点に立った。

 大船渡は前日の準決勝・一関工戦で完封した佐々木がベンチスタート。相手を上回る11安打を放ちながらも2点にとどまり、4失策と守備も乱れて主導権を握れなかった。佐々木は最後まで出場せず、大船渡は35年ぶり2度目、公立勢として1994年の盛岡四以来25年ぶりの夏の甲子園出場はならなかった。

 花巻東にとって岩手大会連覇は初めてで、今春に続き2季連続での県大会制覇となった。佐々木洋監督は「初戦から厳しいゲームばかりで、選手たちがどんどん成長してくれた。全国で勝てる戦力だと思うので、甲子園では勝つ野球で頑張りたい」、中村主将も「練習してきたことを全て出し、最高のパフォーマンスができた。岩手から日本一という目標を達成するために一戦一戦全力でやる」と決意を示した。

 全国大会は、8月6日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。組み合わせ抽選は同3日で、花巻東は岩手大会で敗れたチームの思いを背負って令和初の甲子園で日本一を目指す。

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