急流に挑むパドル カヌージャパンカップ開幕 胆沢で白熱レース【奥州】
2019カヌージャパンカップ(日本カヌー連盟など主催)の第6戦が27日、奥州市胆沢若柳の奥州いさわカヌー競技場で開幕した。初日はワイルドウオーター種目が行われ、全国から集まった選手が急流で洗練されたパドルさばきを見せた。最終日の28日はスラローム種目が行われる。
カヌージャパンカップは、同会場では3回目の開催となった。開会式で市実行委会長の小沢昌記市長は「岩手国体を機に整備され、国内の選手から極めて高い評価を頂いているコース。皆さんの支持があれば、東北のカヌーの聖地として整備につなげたい。練習の真価を発揮するこぎぶりを見せてほしい」とあいさつ。同市の地域おこし協力隊で日本代表(ジュニア・U―23)コーチも務めている藤野浩太さんが選手宣誓をした。
大会には計71人がエントリーし、初日のワイルドウオーター種目にはカヤックシングルに男子8人、女子3人が出場。約300メートルのコースを下ってタイムを競った。
カヌーごと体を飲み込みそうな荒波を巧みに切り抜ける選手の姿に、川辺で見守るギャラリーは熱い視線を送っていた。
本県からも4人がエントリー。初日に出場した山田茉未選手(県カヌー協会)は3位となり、「国体に向け一つでも成績を上げられるよう頑張る」と前を見据えた。同コースについては「海外に近いパワフルなコースはここぐらいにしかないのでありがたい」と評価した。
初日の主な結果は次の通り。(1位と県勢のみ、敬称略)
◇ワイルドウオーター
▽男子カヤックシングル①佐々木翼(鶴の湯温泉)36秒83⑤斎藤晶文(県カヌー協会)
▽女子カヤックシングル①濱名としえ(SCC)44秒17③山田茉未(県カヌー協会)
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