北上・西和賀

伝統受け継ぎこれからも 風流の饗宴 8団体、観衆魅了【北上】

迫力ある「三人加護」を披露する滑田鬼剣舞

 第58回北上・みちのく芸能まつり「風流の饗宴(きょうえん)~みちのく念仏剣舞の系譜~」は3日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。中世の風流踊りに源流を持つグループ「風流」に分類される北上、奥州両市の念仏系剣舞のほか、友好都市・沖縄県石垣市の八重山民俗芸能が繰り広げられ、民俗芸能ファンを楽しませた。

 同まつりのイベントとして市内5会場で行われた公演の一つ。本県の▽滑田鬼剣舞(北上市)▽朴ノ木沢念仏剣舞(奥州市)▽岩崎鬼剣舞(北上市)▽永井大念仏剣舞(盛岡市)▽田代大念仏剣舞(宮古市)を含む計8団体が出演し、各団体が受け継がれた伝統の芸能を披露した。

 北上市・石垣市友好都市締結5周年を記念し、石垣市の八重山民俗芸能団がオープニングに登場。あでやかな衣装の女性たちが三線(さんしん)や太鼓の音色に合わせて「赤馬節」をゆったりとした振り付けで踊り開幕を彩った。

 風流に分類される他の全国芸能団体とともに、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を目指す鬼剣舞連合保存会所属の3保存会も出演。

 滑田鬼剣舞は悪霊退散や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する「三人加護」を演じ、息の合った力強い舞で観衆を魅了した。

 滑田鬼剣舞保存会の髙橋忠男会長は「若者から中高年まで頑張って踊ってくれた。今後も先輩方が伝えて来たことを維持しながら、舞台ではアレンジを加えるなどお客さまに喜んでもらえるよう取り組んでいきたい」と話していた。

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