奥州・金ケ崎

調査研究10年の節目 早大フィールドワーク 奥島元総長が講演【奥州】

早大元総長の奥島氏を講師に開かれた記念講演会

 奥州市で行われている早稲田大公共経営大学院のフィールドワークが、2019年で10年となったことを記念した講演会が5日、市役所で開かれ、市民ら250人が同大元総長の奥島孝康氏の講演に聞き入った。

 同市は、10年から同大学院のフィールドワークの調査地として調査研究に協力するとともに、行政課題について研究を行っている。講演会は節目を記念して開かれた。

 奥島氏は「後藤新平をめぐる青年教育について」を演題に、ボーイスカウト日本連盟初代総長だった後藤新平の考えについて考察を加えながら語った。

 奥島氏は「ボーイスカウトの『8つのおきて』の最後に『スカウトは感謝の心をもつ』というものがあり、これが大きな意味を持つ。生きるということは、気付かないうちに恩をいっぱい受けている。誰にということではなく常に感謝する気持ちを持つことが大事。後藤新平の自治三訣(さんけつ)にも通じる考え方」と指摘。その上で「感謝の心を持つことを考えた生き方をすることが大切だ」と強調した。

 同大学院の今年度のフィールドワークは4日から6日間、6人が「スポーツ振興の現状、今後の在るべき姿と進め方について」をテーマに調査研究している。

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