一関・平泉

総ぐるみで母乳育児支援 県立磐井病院

赤ちゃんにやさしい病院
ユニセフ、WHO 県内2カ所目認定

 一関市狐禅寺の県立磐井病院(加藤博孝院長)は、国連児童基金(ユニセフ)と世界保健機関(WHO)から「赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital)」に認定された。県内で2カ所目、県立病院としては初めて。母乳による育児を安心して進められるよう、産婦人科と小児科を中心とした病院ぐるみの取り組みが評価された。

チーム結成 意識統一

 赤ちゃんにやさしい病院(BFH)は、ユニセフとWHOが世界に呼び掛けている「母乳育児を成功させるための10カ条」を長期にわたって順守、実践している産科施設。日本では、ユニセフの委託を受けた日本母乳の会による書面・現地審査と推薦を経て認定される。県内では盛岡市の黒川産婦人科医院に続き、県立磐井病院が2カ所目。

 同病院は認定を目指し、2015年2月に「BFHプロジェクトチーム」を結成。院内外での研修会やワークショップ、母乳についての知識を広める「おっぱい通信」の定期発行、母親学級のテキスト「いわいマタニティブック」の修正などに取り組み、職員や地域住民の理解を図ってきた。

震災機に環境見直し

 県南と宮城県北を医療圏とする同病院は、地域における周産期医療の拠点で、18年度の分娩(ぶんべん)件数は763件。かつては生後8時間後に人工乳、その後はミルクを3時間ごとに日数に応じた量をあげ、母乳はできるだけという授乳体制を取っていた。母子への支援もスタッフ個人の考えで実践していたため、食い違いが見られたという。

 転機は11年の東日本大震災。ライフラインが不通となり、母親から子供にとりあえず母乳を与えてもらったことが、母乳による育児を見直す機会となった。出産直後からの母子同室や、職員の意識調査などを積み重ねて環境を整備。17年に初めてBFH認定審査を申請したが、1カ月健診時の母乳率が基準に達していないなどと課題を指摘されて改善に努め、今年再び申請して認定された。

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