花巻

花、数十本無くなる ハヤチネウスユキソウ 県が被害状況調査【花巻】

浅沼さんが11日に小田越ルートで撮影したハヤチネウスユキソウ。左端の花を除いて無くなっている

 花巻、遠野、宮古の3市にまたがる早池峰山(1917メートル)の小田越ルートで、自生する固有種「ハヤチネウスユキソウ」の花が数十本にわたって無くなっているのが見つかった。県が被害の把握や調査を進めている。

 大迫山岳会長で、同山に約3400回の登山経験がある浅沼利一郎さん(79)は、11日に開かれた花巻市の学習会「山の日制定記念登山」で入山。3合目や7、8合目の周辺に咲いているハヤチネウスユキソウの花の一部が切られたり、ちぎられたりしているのを確認し写真に収めた。浅沼さんが今月3日に登った時は咲いていたという。

 浅沼さんは「動物であれば株の花を残さず全部食べてしまうだろうし、周りにふんなどの痕跡もなかった。よく似ているホソバウスユキソウはそのまま残されていることから、判別できる詳しい人の仕業かもしれない」と話している。

 県は7日に自然公園保護管理員から報告を受けており、その後の現地調査などで複数箇所で被害を確認。県自然保護課では「人為的なものか、シカによるものか原因は分かっていない。学識者や管理員と相談しながら対応を進めていきたい」としている。

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