花巻

「ステイ・ウエディング」商標登録 花巻温泉 滞在型挙式を提案

商標登録された「STAY WEDDING」の文字が入ったロゴマーク

 花巻市湯本の花巻温泉(安藤昭代表取締役社長)は、ブライダル事業のブランド力強化に乗り出した。「STAY WEDDING(ステイ・ウエディング)」の造語を新たに商標登録し、温泉リゾートの魅力を生かした滞在型スタイルを提案。未婚率の高まりや晩婚化が叫ばれる中、「ゆっくりとお過ごしいただき、婚礼に合わせて旅行もしたような満足感を得てほしい」と婚礼需要の喚起につなげたい考えだ。

 挙式と披露宴の在り方は時代に左右され、バブル期には派手な挙式をする派手婚がブームとなり、高級感や豪華さを売りにした式場で結婚式や披露宴を行うことが流行。バブル崩壊とともに挙式スタイルは地味婚へと志向が変化。最近では式場側が用意する一方的なサービスではなく、独自性やオンリーワンを求めるこだわり婚へと変わっている。

 人口減少や少子化、結婚を必要としない新たな価値観の広まりなどで、挙式や披露宴を行うカップルが今後も減ることが予想されることから、同社は資源を活用し人気となっているウエディングスタイルを新たなブランドとして立ち上げることにした。

 「STAY WEDDING」は特許庁に出願し6月中旬に商標登録された造語。同社提供の滞在型ウエディングは、ゆったりしたリゾート空間の中で宿泊しながら挙式や披露宴ができ観光も可能なのが魅力。カップルは前泊して衣装合わせをし、翌日本番を迎えることや、遠方からのゲストを安心して迎えることもできる。

 同社ブライダル事業部の阿部英子部長は「大切な家族へたくさんの思い出をプレゼントし絆を深めたり、招待客と大切な時間を持つなど、新郎新婦の感謝の思いを形にするスタイルを目指している」と意気込む。

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