一関・平泉

新しい「室根の味」に 住民有志、商品化向け試作【一関】

新たな室根の特産品開発を目指して試作品を作る参加者
「旨辛三升漬け」「しその実漬け」

 一関市室根町の室根まちづくり協議会(三浦幹夫会長)は、産業振興部会が中心となって室根特産品プロジェクトに取り組んでいる。地域住民有志と協力し、室根の魅力を発信する新たな特産品開発に取り組んでいる。

 同協議会は「集い語らい 力合わせてみんなで創ろう 豊かな室根」をスローガンに、各部会が活動を展開している。産業振興部会は2017年度から「室根の農業を考える会」を開いて意見を集め、かつて作られていた「室根高原なんばん」に代わる特産品として「旨辛三升漬け」と「しその実漬け」の商品化を目指している。

 旨辛三升漬けの試作品作りは、7日と22日に室根市民センターで実施。22日は部会員と有志ら6人が参加し、調味料用に自宅で少量を栽培しているタカノツメやニンジンをしょうゆ、みそ、麹(こうじ)に漬け、五つの味の試作品を作った。

 7日には交流のある北海道・根室産のしょうゆなども使って、8種類の試作品を調理。発酵を促進させる機械などを使って3~6カ月漬け込み、完成後には試食会を開いて、商品化に向けた検討を進める予定。

 小野寺規夫部会長は「しばらくは試行錯誤を繰り返すことになると思う。かつては1年間たるに寝かせた室根高原なんばんという特産品があったが、今の時代に合わせた味を探っていきたい」と意欲を見せていた。

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