北上・西和賀

GIシール一新 北上 二子さといも協議会

二子さといもに使われる新たなシールデザイン(JA出荷用)
二子さといもに使われる新たなシールデザイン(個人出荷用)
出荷管理 より徹底

 北上市特産の「二子さといも」の生産振興に取り組む二子さといも協議会(小原富美雄会長)は、国の地理的表示(GI)保護制度登録に伴って製作するシールの新たなデザインを決定した。GI登録から2年目を迎え、出荷管理をより徹底しながら生産振興と認知度向上につなげる。

 登録によって商品出荷の際には、「二子さといも」という名称とGIマークを一緒に表示する必要がある。登録初年度は箱や袋といった包装材に表示された名称の近くに、GIマークと登録番号をあしらったデザインをシールにして貼り付けた。ただ、一つの包装材に複数名称がある場合、シールもその数に合わせて貼る必要があるため手間がかかることが課題だった。

 このため2019年度は、GIマークに二子さといもをアピールする文字を一緒に記載したデザインに移行。両方の要素を1枚に集約し、マークと名称を一体化したシールを作ることで出荷作業の省力化を図る。

 シールの形は二子さといもをイメージした楕円(だえん)形で、デザインは名称とGIマークを中央に並べた配置が基本。上部には図案化した里芋、下部には出荷者名を記載する。2タイプあり、JAいわて花巻出荷分は「大地からのおくりもの」という文字とJA名を入れ、個人出荷者は同協議会名の入ったデザインが使われる。JA出荷分と個人出荷分を統一したデザインとすることで、両者の里芋の品質に差がないことをアピールする狙いがある。

 18年度製作したシールの在庫がまだあるため、当分の間は旧シールと新シールが混在して出回る見通し。

 関連して商品に貼り付けるシール式のGIマークの管理をより徹底するため今年度新たに会員証を発行。シールを引き渡す際に会員証の提示を義務付ける。同協議会は「二子さといもは県内では認知されているが、新たなマークによってGIという付加価値の付いた里芋であることを多くの人に知ってほしい」としている。

 二子さといもは18年9月にGI登録。登録によって生産物へのGIマークの付与が義務化されたことで、同協議会は包装資材にマークを表示するシールを貼るなどして知名度向上に取り組んでいる。

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