北上・西和賀

新国見橋整備実現を 北上市が県に要望 新規含む19項目36件

平野県南広域振興局長(右)に要望書を手渡す髙橋市長(左)と阿部議長

 2019年度の県と北上市の政策協議は26日、北上市芳町の北上地区合同庁舎で行われた。市側は新規の5項目5件を含む19項目36件を要望。特に国道4号鬼柳地区の立体横断施設整備、新国見橋整備、北上済生会病院新病院開院支援などの重点項目について早期実現を求めた。

 市側は髙橋敏彦市長ら市幹部と阿部眞希男市議会議長、県側は県南広域振興局の平野直局長ら幹部が出席。髙橋市長は市南部を結ぶ新国見橋整備について「トヨタ自動車東日本など企業立地に伴い、街中を通らずにいち早い物流の実現には新橋整備が必要だ」と強調。及川義明副市長も「金ケ崎町、奥州市を含めた産業拠点道路として県のリードをお願いしたい。沿岸部を結ぶ(3月に開通した国道107号)梁川口内トンネルに直接つながる産業幹線路が必要だ」と求めた。

 さらに髙橋市長は「新北上済生会病院建設へ予算確保、信号機設置をお願いしたい。周産期医療は医師不足が顕在化しており体制整備が必要だが、拠点への医師集約では撤退された地域が困る」と述べた。

 今年度の新規項目として▽県道北上花巻温泉自転車道線の舗装整備▽北上工業団地の渋滞緩和へ信号機新設と右折信号機増設▽工業団地整備に関する支援▽有害鳥獣の捕獲、駆除の強化-を要望。継続項目では北上翔南高校に花巻清風支援学校の分教室高等部の設置、北上コンピュータ・アカデミーは今後の運営で県の関与を深めるよう要請した。

 平野局長は、新国見橋について「早期事業化は困難だが、北上市と北上川を渡る道路ネットワークの在り方を検討したい。沿岸からの物流状況について近隣市町を含め将来の交通の流れを検討し、市も国見橋の架け替えと新たなルートの整備構想の整理が必要。現道の問題点、将来の利用状況、財政状況などを踏まえ総合的に判断したい」と述べ、市と共に調査していく考えを示した。

 さらに「鬼柳地区の立体横断施設整備は用地取得の点から現状では整備が難しいとうかがっている。県独自に国道4号交差点西側の県道北上和賀線の300メートル区間を整備しており、来年度中の早期完成を目指し整備を進める」と説明した。

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