花巻

農業用水路、役割学ぶ 東和小児童 水源、設備など見学【花巻】

パイプライン設備などを見学し農業用水路に理解を深める児童たち

 猿ケ石北部土地改良区の2019年度施設見学会は27日、花巻市東和町の農業用水路関連施設で開かれた。地元の東和小学校4年生66人がバスに分乗し、同町の田瀬ダムなど3カ所を見学。水路の役割や送水の仕組み、一連の施設が持つ多面的機能に理解を深めた。

 洪水防止や生態系保全、家庭排水浄化といった農業用水路の機能、歴史について学習してもらおうと、同日で9回目。児童たちは3班に分かれ、同町田瀬の田瀬ダム取入斜樋(しゃひ)と同町新地の中央幹線用水路除塵機、同町町井の町井地区圃場(ほじょう)整備パイプラインの3カ所を巡った。

 このうちパイプライン見学では、同町の農業薄衣忠孝さんが、田んぼの水の大切さや農業用水が担う役割などを説明。「水は良い事をしてくれるが、自然災害など教訓も与える。水が汚れると良いコメにならないので、田んぼの水は自然と同じように大切」などと児童に伝え、給水栓の操作体験や同地区の米粉パン作りに興味を示す子供たちを見守っていた。

 日ごろ水路の諸設備を間近に見る機会がないという声も多く、どの児童も真剣な表情。

 小原心君(9)は「田んぼを作らないとご飯も米粉パンも食べられない。(環境に悪い影響を与える)ごみ捨てなどで水を汚くしないよう、気を付けなきゃと思った」と意識を新たにしていた。

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