習字で異文化交流 国際ボラNICE メンバーが湯田小訪問【西和賀】
西和賀町にボランティアで訪れている国際ボランティアNGO・NICE(ナイス)の国際ワークキャンプのメンバーは28日、同町の湯田小学校(盛島寬校長、児童76人)で交流会を開いた。外国出身のメンバーと児童が互いの国の文化を紹介し合い、国際交流の輪を広げた。
ナイスが取り組む合宿型ボランティア「国際ワークキャンプ事業」の一環。同町では2014年にボランティアの受け入れを始め、今年も地元の宿泊施設に泊まりながら国内外の青年ボランティアが30日までの期間中、農作業の手伝いやお年寄りとの交流事業に参加する。
湯田小との交流会は、国際ワークキャンプを契機に、同町に移住した地域おこし協力隊の門馬由佳さんが町教委に提案し実現。カンボジア出身の大学生ホン・チョンさん(20)、台湾出身の大学生ソフィア・チャンさん(18)、香港出身の会社員ジム・ラムさん(22)のほか、サポート役の日本人ボランティア4人が訪問し、5、6年生26人と交流を楽しんだ。
5年生のクラスでは、外国人ボランティアの3人が習字に挑戦。見本を確かめながら筆に墨を付けて自分の名前を平仮名でしたため、書道の文化に親しんだ。児童は半紙に書き上げた文字を見て「上手」「すごいね」と驚いていた。
高橋大河君は「香港出身のジムさんとどちらがうまく『香港』の字を書けるか勝負したら、僕より上手だと褒められてうれしかった。今までで一番楽しい習字だった」とにっこり。ホンさんは「外国の小学校に来るのは初めて。子供たちとお互いの文化を伝え合うことができて楽しかった」と交流を喜んでいた。