県内外

県内、人的被害なし 大雨影響 大槌で一時避難勧告【岩手】

 低気圧や前線の影響で、県内は27日夜から28日にかけ、沿岸部を中心に断続的な大雨に見舞われた。県などのまとめによると、大槌町が町内の2154世帯、4792人を対象に避難勧告を一時発令。三陸道などでは土砂崩れが発生し、通行止めの措置が取られた。列車の運休、遅れも相次ぎ、市民生活が乱れた。

 盛岡地方気象台によると、28日午後5時30分までの24時間降水量は、釜石市で163・5ミリを観測。大槌町で156ミリ、山田町で144ミリなどとなった。

 県の同日午後3時現在のまとめによると、大船渡市三陸町の住家1棟で床上浸水が発生。陸前高田、釜石、大船渡の各市で計6棟の床下浸水があった。人的被害は確認されていない。

 学校関係では、公立4小中学校と、県立高校3校、県立支援学校1校が休校の措置を取った。

 道路関係は、大槌町の県道231号や陸前高田市の三陸道などで土砂崩れが発生。この他の道路でも大雨による倒木や路面陥没、のり面からの出水が確認され、通行止めが相次いだ。

 JR盛岡支社によると、大雨や強風により、山田、大船渡、八戸、釜石、東北の各線で区間運休を含む上下30本が運休。上下3本で最大53分の遅れが生じ、乗客約2790人の足に影響が出た。

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