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人を生かす経営実践を 中同協 盛岡で全国交流会

40都道府県の中小企業家同友会から215人が参加して開幕した経営労働問題全国交流会

 中小企業家同友会全国協議会(中同協)の2019年第6回経営労働問題全国交流会in岩手が29日、盛岡市内のホテルで開幕した。40都道府県の同友会から集まった215人が2日間にわたり、「人を生かす経営の実践を地域の隅々にまで広げよう」をテーマに学び合い、議論を深める。

 中同協経営労働委員会所管の▽労使見解の普及▽経営指針成文化・実践運動の推進▽企業変革支援プログラムの作成と普及▽労使における今日的課題の検討―について見識を深め、同友会が目指す企業づくり運動の交流と推進などが目的。

 本県での開催は初めてで、県中小企業家同友会の田村滿代表理事の歓迎の言葉に続き、中同協の広浜泰久会長が「理念を自ら体現する使命、理念を世の中に広める使命を確認しながら2日間を有意義なものにし、各地に持ち帰り意義を生かしてほしい」と呼び掛けた。

 初日は中同協経営労働委員長で香川同友会代表理事の林哲也氏が「私たちに求めるられる『地域に生きる企業づくりへの覚悟、そして実践』~同友会らしい企業づくりを阻む『3つの壁』~」をテーマに問題提起した。

 「労使見解」に基づく「人を生かす経営」の実践が求められる一方で、経営者の学びが「労使見解」の本質を避けてはいないか、同友会運動のためだけに参加し自社経営と乖離(かいり)してはいないか、社員を信頼する覚悟を持っているか―などと課題を指摘し、「地域になくてはならない企業づくりを推進するためには役員経営者の情熱と学び、そして覚悟のあり方など問われる自己変革をどう考えるかだ」と強調。問題提起を踏まえ、二つの実践事例報告があり、グループ討論を行った。

 2日目は岩手同友会の水戸谷完爾相談役理事と、水戸谷剛副代表理事・経営労働委員長が「自主性が自然に発揮できる企業、同友会を目ざして~人を生かす経営の精神の継承はすべてを受け入れること~」のテーマで特別報告。「働く環境づくり」の運動推進をテーマにした問題提起を元にグループ討論を行う。

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