北上・西和賀

牡丹橋 架け替え本格着手 北上市 9日から全面通行止め

9日から1年余り通行止めとなる牡丹橋。新橋に架け替えられる=北上市川岸(画像の一部を加工しています)

 北上市は、同市川岸の市道牡丹橋架け替え工事に本格着手する。新橋開通後は道路幅も格段に広くなり、快適な走行が可能になる。工事で9日から2020年11月中旬までの約1年2カ月間全面通行止めとなるため、市は理解を求めている。

 牡丹橋は市街地を流れる黒沢川に架かり、川岸地区と二子地区を結ぶ市道川岸川端線の一部。1963年の架設から56年が経過し、老朽化が進む。すぐ近くの北上中学校の通学路にもなっているが幅員は4・24メートル(車道)と狭く、車両同士の擦れ違いが困難となっている。

 朝の通勤通学時を中心に交通量も多く、地元の黒沢尻東地区からも強い要望があり、市は2015年度から架け替え事業に着手した。総事業費は工事費のほか移転補償費や借地料などを合わせて6億円弱。

 市は設計、用地補償を経て当初、18年度から架替工事を計画していたが、入札不調により1年繰り延べ。19年度すぐに工事に取り掛かれるよう昨年度は仮設歩道橋を設置し、水道や電力などインフラ関係の移設工事を先行した。

 今後は現橋の橋桁などの上部工を撤去し、非出水期の11月から来年5月までの間に橋脚などの下部工を撤去、新橋の下部工を設置し、その後橋桁を取り付ける。

 新橋は全幅10・5メートルの片側歩道で、現橋の倍の広さを確保。歩道部分も2・5メートル(従来2メートル)に広がる。通学路になっていることから、安全面を考慮し柵が設置される。新橋の橋長は現橋より6・5メートル長い32・6メートルとなる。

 通行止め期間中、下流側に設置した仮設歩道橋は歩行でき、自転車も降りて通行できる。

 市道路環境課の鈴木善一課長は「架け替えによる事業効果は高い。長期間の通行止めで付近の住民にはご迷惑をお掛けするが、予定通りの完成へ努力していきたい」と話している。

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