花巻

山車にぎやかに 40回目の石鳥谷まつり開幕【花巻】

40回目の石鳥谷まつりが開幕。通りを華やかに運行する中組の山車「真田幸村」

 南部杜氏(とうじ)の里の初秋を彩る第40回石鳥谷まつり(実行委主催)は8日、花巻市石鳥谷町好地の目抜き通りで始まった。10日までの3日間予定され、初日は熊野神社の神輿(みこし)渡御に続いて5台の豪華な南部風流山車がにぎやかに運行し、開幕を告げた。最終日は神輿や山車のパレード、手踊りパレードのほか、参加者が400メートルを駆け抜ける「我こそは~令和元年~最初の福男」(午後1時30分開会)が初めて催される。

 同まつりは1980年に開かれてから石鳥谷地域総参加の祭りとして今年で40回を迎えた。初日は、神輿が稚児を伴って午後1時に熊野神社を出発。神輿に続き、5団体が山車を引いて商店街や住宅地を巡った。

 呼び物の山車は昔ながらの大八車が用いられ、歌舞伎や歴史の名場面を表現。今年の風流名(表側)は、中組が「真田幸村」、上若連は「犬村大角」、上和町組が「加藤清正 虎退治」、西組は「巌流島」、下組が「児雷也豪傑譚話(ものがたり)」で、見返し(裏側)にも表側の関連人物が施された。法被を着た5団体の子供から大人までが山車を運行し、「やーれやーれやーれ」の掛け声と笛や太鼓の音を響かせて練り歩いた。

 沿道で山車5台が通るのを見学した同市桜町の佐々木淑子さん(58)は「親戚が参加しているので楽しみにしていた。山車は迫力があり、子供たちが引いている姿は頼もしい」と話していた。

 2日目も午後1時から7時まで神輿と山車による自由運行を実施する。最終日は午後1時から同町好地の中心商店街でパレードが行われ、保育園児や児童生徒が山車の運行やさんさ踊り、鼓笛隊・吹奏楽演奏、民俗芸能団体の鹿(しし)踊り、女性の手踊りを繰り広げる。宮城大すずめ踊りサークル「娘(こ)すずめ。」、ふるさとさんさ会・盛岡ミスさんさも参加してパレードを盛り上げる。午後8時50分に終了予定。

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