五穀豊穣の祈りささげ 白山神社献膳の儀【奥州】
奥州市指定無形民俗文化財となっている六日入白山神社献膳の儀が14日、同市前沢白山字合野の白山神社で行われた。今年の担当となった川岸場集落からの行列が同神社に本膳などをささげ、五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。
文久元(1861)年から途絶えずに旧入日村で行われてきた特殊神事で、文化財指定は1977年。担当集落では供物の「盛立(もったて)」を準備し、「宿」となった家から羽織、はかま姿の行列が神社に向かって供える。盛立は今年産の米や豆などの穀物を装飾風に盛り付け、ボタンやキクなどの造花も添えて手作りする。