花巻

情趣醸す伝統の舞 古民家で神楽鑑賞会 3団体が出演【花巻】

市内3団体が舞を繰り広げた「古民家で味わう神楽鑑賞会」

 花巻市郷土芸能保存協議会と市教委が主催する「古民家で味わう神楽鑑賞会」は23日、市有形文化財に指定される同市矢沢の「熊谷家」で開かれた。市内の神楽3団体が出演し、来場者が情趣豊かな雰囲気の中で繰り広げられる伝統の舞を堪能した。

 古民家活用郷土芸能鑑賞会事業の一環で、いずれも県指定無形民俗文化財の胡四王神楽、幸田神楽、石鳩岡神楽が交代で演目を披露。開会あいさつでは同協議会の似内裕正会長が「熊谷家の保存会にも協力いただいて開催している。ファンにとって興味深い演目もあり、最後までゆっくり楽しんでいただきたい」と呼び掛けた。

 胡四王神楽は「鳥舞」を皮切りに「木曽舞」、締めくくりの「権現舞」、幸田神楽は「山の神舞」「五穀」、石鳩岡神楽は「天王舞」「諷誦」を上演。会場には神楽ファンや地域住民が詰め掛け、演目の見せ場では拍手を送って盛り上げた。

 地元の胡四王神楽は、早池峰岳神楽の流れをくみ、1856年に神楽衆が組織された。保存会の中島忠成会長は「3団体がそろい、地域の皆さんに喜んでもらえたと思う。同じ演目でも舞ぶりが違うので、お客さんに見比べてもらいながら自分たちも良い刺激を受けた。今後の研鑚(けんさん)につなげたい」と話していた。

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