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自動車整備士に興味 盛岡・初のフェスタ 最新技術を紹介

自動車整備フェスタ2019で自動車整備士の仕事や自動車の最新技術に触れる来場者

 県内自動車ディーラーの整備士が集まり、車の技術と仕事の魅力を紹介する「自動車整備フェスタ2019」が27、28の両日、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で開かれた。家族連れや若者らが、実演や体験などを通じて車の最新技術や整備士の仕事に触れた。

 県自動車整備人材確保・育成連絡会が、自動車整備に対する職業イメージを変え、仕事への理解促進を目的に初めて企画した。会場には日本自動車販売協会連合会県支部に加盟する26社が出展した。

 各社の自動車整備士は、車の最新技術と整備の仕事、IT機器による故障診断の実演、HVやPHEV、EV、FCVなど次世代の車の最新技術を分かりやすく紹介。整備服を着用して記念撮影やEVキットカーの分解組み立てを体験するコーナーなども設けられた。

 車のエンジン音が格好良くて好きだという日詰小学校2年の橋本慎一郎君(7)は、整備服を着用してホンダのスポーツ車・新型NSX搭載エンジンの前で記念撮影。来春の自動車メーカー就職が決まっている短期大学生武田和晟さん(20)=矢巾町=は「車の電子化が一段と進み、将来的には完全自動運転を目指し技術開発が進んでいく世界」と語り、整備士の話を熱心に聞いていた。

 同連絡会によると、近年の自動車整備士には、自動運転など次世代自動車の技術に対応できる人材が求められている。一方で進化する自動車技術のイメージとは反対に、油やほこりにまみれた環境で働くといった旧来の社会的職業イメージを背景に自動車整備士を志す若者は少なく、全国的にも整備業界の人材不足は深刻化しているという。

 同フェスタ開催事務局で、県立宮古高等技術専門校の多田誠校長は「自動車整備という職業に理解を深めてもらうために企画した。自動車整備士は特殊な知識や技術、検査機器などを使って自動車を治療するカードクターであり、人の命を預かる職業。ぜひ興味を持ってほしい」と話していた。

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