一関・平泉

昔着 現代風仕立てに 伸び伸び動きやすく 京屋染物店 グッドデザイン賞受賞【一関】

グッドデザイン賞を受賞したSAPPAKAMAを手にする蜂谷専務。昔ながらの衣服が持つ良さを現代生活に適応させた点が高い評価を得た

 一関市大手町の京屋染物店(蜂谷悠介代表取締役社長)のオリジナル商品「SAPPAKAMA(さっぱかま)」が、2019年度グッドデザイン賞を受賞した。同店で初の受賞。東北地方の伝統的な労働着「猿袴(さっぱかま)」のデザインと形を基に日常生活に求められる機能を持たせたことなどが高い評価を得た。

 グッドデザイン賞は、国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに社会の課題やテーマの解決のためにデザインを生かすことを狙いに日本デザイン振興会(東京都港区、川上元美会長)が毎年表彰している。

 受賞したSAPPAKAMAは、今年で創業101年目の同店がこれまで培ってきた技術やノウハウを生かして立ち上げたオリジナルブランド「en・nichi(えんにち)」の商品の一つで7月に発売。猿のように軽快な動きを可能にしたはかまとして昔から愛用されてきた猿袴の伝統的な形を残しながら現代生活に適応させた衣服に仕立てた。

 男女兼用でサイズはKIDS(110-120)、S-M、M-Lの3種類。綿麻生地でポケットと併用できるウエストゴム、ひもが付いている。

 同賞審査員は「手染めされた綿麻素材の風合いのある質感と通気性、豊富な運動量にも対応する股下構造は多くの子供たちはもちろん大人たちの日々の生活を美しく、伸び伸びと支えてくれるだろう」とコメントを寄せている。

 同社ではキャンプなどのアウトドアの場や部屋着としても利用できるという。蜂谷淳平専務取締役(37)は「昔着の良さをブラッシュアップさせて現代生活に落とし込んだ点が評価されたのは光栄。商品の魅力をしっかりPRし、国内だけでなく世界にも東北文化の素晴らしさを発信していきたい」と語っている。

 今年度グッドデザイン賞は過去最多の1420件が受賞。このうち県内では7件で、県南では同店のほかバンドシー(奥州市)の「バンドシー バスケット」、ハコショウ食品工業(花巻市)の「呑んべえ漬」、同市のローカルメディアWebサイト「まきまき花巻」が受賞した。

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