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太鼓演奏、踊り多彩に 岩手芸術祭 八戸えんぶりも披露

岩手芸術祭総合フェスティバルで「上駒木野さんさ踊り」を披露する雫石高郷土芸能委員会

 第72回岩手芸術祭(実行委主催)は5日、開幕した。初日は盛岡市内丸の県民会館で総合フェスティバルが開かれ、郷土芸能やダンス、民謡などジャンルの枠を超えた舞台発表で、来場者を魅了した。

 フェスティバルは、宮古あばれ太鼓(宮古市)の勇壮な演奏で幕開け。華麗なモダンダンス、フラメンコと津軽民謡のユニークなコラボレーション、大道芸などが多彩に繰り広げられた。

 このうち、第43回全国高校総合文化祭に出演した県立雫石高校郷土芸能委員会は「上駒木野さんさ踊り」を発表。七色の腰帯を揺らしながら、軽快な太鼓に合わせて息ぴったりに踊り切り、拍手と歓声を浴びた。

 続いて特別出演の塩町えんぶり組(青森県八戸市)が国指定重要無形民俗文化財「八戸えんぶり」を披露し、豊年祈願の舞で会場を盛り上げた。

 席上、岩手芸術祭実行委員会の柴田和子会長が「芸術祭でさまざまな体験を楽しみ、芸術を身近なものに感じてもらえれば」とあいさつ。達増拓也知事は「岩手の自然と人に育まれた素晴らしい芸術文化に親しみ、積極的に参加し創造することで幸福が広がってほしい」と期待を込めた。

 県民会館では5、6の両日、オーケストラの指揮や華道、茶道、洋舞、書道など70を超える体験イベントを実施している。参加無料。

 岩手芸術祭は2020年2月23日までの会期中、「芸術で拓(ひら)く新しい時代ともに築く岩手の文化」をテーマに、県内各地でさまざまな催しを予定している。

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