北上・西和賀

サイクリング快適に 市内27カ所に休憩所 設置記念しイベントも【北上】

北上市内27カ所に設置されたサイクルステーション。自転車スタンドなどが設置され安全、快適なサイクリングをサポートする=北上市和賀町・市立鬼の館
北上・金ケ崎夕焼けライド。心地よい風を感じながらサイクリングを楽しむ参加者=北上市和賀町

 北上市は自転車を活用したまちづくりに向け、公共施設や産直施設、飲食店、温泉・入浴施設、自転車店など市内27カ所に「サイクルステーション」(SS)を設けた。5日は設置を記念したファンライドイベント「北上・金ケ崎夕焼けライド」(市主催、金ケ崎町共催)が開かれ、参加者は自転車で心地よい風を感じながら雄大な景色を楽しんだ。

 SSは、サイクリングの途中で気軽に立ち寄れる休憩スポット。自転車スタンドを全27カ所に設けたほか、12カ所に空気入れや工具を配備。トイレや飲食ができる場もある。SSは9月末に設置され、今回の夕焼けライドには本県をはじめ宮城、秋田両県の10~73歳の計32人が参加した。

 SSの一つで同市和賀町岩崎の市立鬼の館で出発式が行われ、参加者の一人である髙橋敏彦市長は「素晴らしい景観で楽しめるコース。一緒に走りながらコースを育てていきたい」と強調。参加者は水神温泉を経て金ケ崎町の千貫石ため池、牧草地帯を疾走した。

 参加者はスピードを競わず、景色を楽しみながら自転車を走らせ、途中でジェラートやリンゴなどを堪能。牧草地帯では沿道住民の励ましを受け、県立農業大学校を経由し鬼の館へと戻る総距離35キロ、高低差129メートルのコースを全員無事に完走した。鬼の館では芋の子汁やきたかみ牛などが振る舞われたほか、鬼剣舞かがり火公演も披露され参加者をねぎらった。

 北上で走るのは初めてという宮城県涌谷町の齋藤諒さん(27)は「まちおこしに一生懸命やっている雰囲気を感じる。景色や食べ物を楽しみながら走るのもいい」と満喫。夕焼けライド運営事務局で市地域おこし協力隊員の深津咲奈さん(29)は「参加者は牧草地帯で感動してくれ、住民も沿道に出て励ましてくれた。皆さんに満足してもらえたのでは」と成果を語り、「今回の北上・金ケ崎は魅力的なコース。またぜひ来てもらい、市民も自転車に親しんでほしい」と話していた。

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