奥州・金ケ崎

“国”守る姿熱演 町民劇場 代官所との奮戦描く【金ケ崎】

稽古の成果を出し切り、キャストが生き生きと熱演した第11回金ケ崎町民劇場「でんでら国」

 第11回金ケ崎町民劇場「でんでら国」は6日、同町西根の町中央生涯教育センターで午前、午後の2回公演で開かれた。同町在住の作家平谷美樹さん(59)の同名小説を題材とした作品で、自分たちの国を守るため、代官所を相手に奮戦する高齢者たちの生き生きとした姿などをキャストが熱演。スタッフと合わせ総勢55人が一致団結して紡ぎ上げた舞台が観衆を魅了した。

 舞台は幕末の架空の藩・外館藩大平村。60歳になった百姓善兵衛と源助は、家族と別れて御山と呼ばれる場所に旅立つが、そこはこの世のしがらみから解放され、田畑とともに余生を暮らすもう一つの国「でんでら国」だった。

 5000両もの工面が必要となった藩では村に隠し田があることを疑い、罪人を取り締まる別段廻役の舟越平太郎に調査を命じるが、秘密をつかみかけたところで川に転落し、善兵衛、源助らに助けられる。でんでら国の現状に触れた平太郎と年寄りたちが心を通わせる中で、代官所が本格的な探索を進め、善兵衛たちは一発逆転の秘策で城に乗り込んでいく-といった物語が展開された。

 ユーモアあふれるせりふや演出も交えながらはつらつと躍動する一方、知恵を駆使して果敢に立ち向かう年寄りたちの姿をはじめ、各キャストが熱演。午前の部は272人、午後の部は176人が鑑賞し、観衆はおなかを抱えて笑ったり、ほろりとさせられたりしながら見入り、上演後には拍手を送った。長岡リツ子さん(86)=同町三ケ尻=は「昔は60になればこういうことはあったろうが、(作品のように)楽しいこともあったのかなと思った。見応えがあったし、(キャストは)上手だった」と語った。

 舞台を終え出演者らも充実の様子で、源助役の及川利文さん(67)=同町西根=は「せりふを間違ったが、周りの人が盛り上げてくれ、お客も反応してくれた。楽しくできた」と笑顔を見せた。

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