花巻

緊急事態に備え 花巻空港 消火救難手順など確認

迅速、適切な消火救難手順などを確認した花巻空港の訓練

 航空機の緊急事態に備える花巻空港消火救難訓練は8日、花巻市のいわて花巻空港ウエストエプロンなどで実施された。連絡・通報から消火、負傷者救助まで一連の手順を確認。関係機関の初動態勢、連携を再確認して万が一に備えた。

 着陸した小型機から発煙、ウエストエプロン上で停止後エンジンから出火したとの設定。市消防本部や県立中部病院、同空港消火救難隊など関係22機関から約120人が参加し、負傷した乗客・乗員10人の救助と搬送、応急救護を行った。

 火が出た旅客機に見立てたマイクロバスに向け、駆け付けた消防車から勢いよく放水。付近に素早く救護用エアテントが設置され、けがの程度別に治療優先度を決められた負傷者が搬入された。隊員らは降り続く雨の中、手際よく作業に当たった。

 訓練を見守った県花巻空港事務所の加藤伸三所長は「東京五輪などで空港利用拡大が期待される中、安全・安心の態勢は必要不可欠。搬送などの流れを確認、イメージできたのは有意義だった。県民の皆さんに安心して空の旅を楽しんでいただくためにも課題をしっかり検証し、改善につなげたい」と述べた。

 同空港では1993年4月、航空機着陸の際に火災が発生し大破する事故が発生している。2012年には、旅客機が滑走路を逸脱して停止する重大インシデントも起きており、火災などに備えた訓練が毎年実施されている。

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