北上・西和賀

地域と共に 読者の声

本紙を読み地元の情報を収集する中野光雄さん(左)と道子さん
岩手日日を手に取る八重樫さん。「互いに地域のために」と思いを語る

 現在の「岩手日日」が「夕刊いちのせき」として創刊されたのは1923(大正12)年2月26日。それ以来、「地域と共に」という揺るぎない姿勢で新聞を発行し続けてきました。令和元年の新しい年に、新しい新聞制作システム(CTS)の稼働を迎えます。新紙面スタートに、ご愛顧いただいている読者の皆さんに、岩手日日との思い出などを交えてもらいながら、新紙面に対する期待、要望を伺いました。

朝はまずは新聞から 北上市花園町 中野光雄さん(86)、道子さん(82)夫妻

 北上市花園町の無職中野光雄さん(86)、道子さん(82)夫妻は、光雄さんが定期的に開く絵画展で取材を受けたことをきっかけに購読を開始。「一番知りたい地元ニュースが1面から詳しく載っているので、朝はまず岩手日日から」と手に取ることを日課とする。国内外のニュースはテレビからの入手が中心で、「われわれにとっては地元のニュースが大事で、カラーの大きい写真が高齢者にとって目に入りやすく、それがすごくいい」と熱心に見入る。

 光雄さんは、趣味とする絵画の展覧会場としてよく使う市民交流プラザが入る市街地の建物に、保健・子育て支援複合施設の整備計画があり、同プラザがなくなるのではないかと心配していた。そんな中、本紙で現在入居する2階から1階に移ることが分かり、「市民により開放され、使いやすい空間になるだろう」とほっと胸をなで下ろす。

 道子さんは「写真が大きく目に入りやすい」と地元ニュースを中心に楽しむ。学生時代に陸上競技の経験があり、市内スポーツ大会の結果が載ると「当事者だけでなく家族もうれしいだろうなと想像して読んでいる」と顔をほころばす。知人が関係するニュースを見つけては切り取って周囲に知らせるのも楽しみの一つ。「文字が大きくて見やすい」という慶弔欄のチェックは欠かさない。

共に地域を元気に 北上市飯豊 八重樫哲哉さん(60)

 北上市飯豊の兼業農家八重樫哲哉さん(60)は、高品質米生産でたびたび全国規模の賞を受け、本誌記者の取材に応じてきた。その縁もあり、2018年から購読を始めた。一読者であり、取材を受ける両方の立場から、本紙に対して親しみを感じているようだ。

 これまでに数々の受賞のほかNPO法人立ち上げ、ふるさと納税関連イベントなどで紙面に登場。「農業関係者からは『載りましたね』と反応がある。取り上げてもらい大変感謝している」と笑顔で語る。

 一読者としては「地域に根差し、密着した詳細な記事が多い。記者の勤勉さを感じ、文章から記者の人となりが見える。取材相手とのコミュニケーションが取れているのでは」と率直に話し、「紙面は非常に分かりやすく、読みやすい。地域だけでなく中央などの情報も掲載され、1紙でも間に合う情報量」と評価する。一方で、「北上支社にはこれまで何度も足を運んでいて、親しみやすい雰囲気だった。(4月に)なくなってしまい、非常に残念だ」とも語る。

 コメ生産やNPOなどの活動を通じ、地域への思いは人一倍強い八重樫さん。地域貢献の理念は岩手日日と同じ。「互いに地域のために情報発信し、共に地域を元気にしていきたい」と思いを強くする。

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