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文字大きく、読みやすく 岩手日日新聞社 新制作システム稼働式

岩手日日新聞社が導入した新しい新聞制作システムの稼働式でテープカットする山岸社長(中央)ら関係者

 岩手日日新聞社の新しい新聞制作システム(CTS)の稼働式は10日、一関市東台の同社東台センター編集局で行われた。16日付の新聞制作から本格稼働するに当たり、関係者が最新のデジタル技術を駆使してより読みやすい紙面を読者に届ける決意を新たにした。

 稼働式には山岸学代表取締役社長をはじめ役員や社員、来賓ら約50人が出席。山岸社長は2023年に創刊100周年を迎えることに触れ、「新システムの導入は新しいローカル時代の到来を見据えたもの。能力をフル活用し、地域の生活に密着して読者に愛され、親しまれる紙面作りに励む」とあいさつ。山岸社長と来賓で日本電気(NEC)放送・メディア事業部の安田隆二事業部長代理、NEC東北支社の新井場幸夫副支社長、一関信用金庫の千葉一郎理事長、小泉茂樹編集局長がテープカットした。

 CTSは、記者がパソコンで作成した記事や写真をコンピューターで組み上げて紙面を作成・降版し、さらに下流工程へとデータを出力するシステム。更新に向けて16年から選定が進められた結果、NEC製の新システムが採用、構築された。

 新CTSでは記事や画像、動画が一元管理され新聞の編集業務が効率化するほか、広告のデータを取り込む作業も円滑になる。過去の紙面などを蓄積するアーカイブズはより高速で検索でき、サービス向上が図られる。新聞の文字は読者の要望を受けて全面的に大きく、誰もが見やすいようユニバーサルデザインを踏まえた書体が使用され、写真も高画質となる。

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