卓球用具でリフレッシュ 参加者がゲーム楽しむ【北上】
卓球療法レクリエーションin北上(日本卓球療法協会東北支部主催)は12日、北上市北工業団地の村崎野勤労者体育館で開かれた。子供からお年寄りまで誰もが気軽にできる卓球用具を使ったゲームを通じ、参加者が楽しいひとときを過ごした。
卓球療法は卓球の道具を活用し、心身の健康維持・向上を図る方法で、高齢者、障害者のリハビリが主な目的。レクリエーションイベントは東北初で、市卓球協会の協力で開催した。
イベントでは卓球台の周りに椅子を設け、座ったままボールを転がしてゴールを狙うチーム対抗の卓球ホッケーや、卓球マシンを使ったビンゴゲームなど、体が不自由な人や競技未経験者でも楽しめるゲームばかり。ラケットを握れない人も箱ティッシュなど身近にある道具でラリーに参加し、和気あいあいとゲームを楽しんでいた。
卓球歴15年の渡部千津さん(75)=滝沢市=は「普段やっている卓球とは全然違うスポーツに感じられ、とても楽しかった。年齢とともに体が動かなくなってきたらリハビリに取り入れていきたい」と笑顔を見せた。
同協会東北支部の刈屋尚人副支部長は「東北ではまだまだ認知されていないのでイベントを通じ卓球を活用した機能訓練について知ってもらいたい。子供から高齢者までみんなが楽しめるコミュニケーションツールとしても普及していけたら」と期待を寄せた。