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動物医療充実へ 未来創る医師団 法人団体は全国初【岩手】

未来を創るどうぶつ医師団の活動計画について説明する福井理事長(左から2人目)

 獣医師や資金が不足し飼育動物の診療が困難な動物園・水族館を支援するため、県内の獣医師や動物園の有志らは、一般社団法人団体「未来を創(つく)るどうぶつ医師団」(理事長・福井大祐岩手大農学部共同獣医学科准教授)を設立した。専門知識を持つ獣医師を県内外に派遣し、動物園・水族館の医療環境の充実を図る。法人団体では全国初の試みで、本格始動に向けインターネットによるクラウドファンディングなどを通じて活動資金を募っている。

 動物園・水族館の医療環境充実をめぐっては、岩手大農学部附属動物病院が2019年度、動物園水族館動物診療科を新設。持続的な診療を実現するには人材不足だけでなく、高額な診療費や設備不足など課題が山積していることから、福井理事長が中心となり4日に同法人を設立した。

 スタッフは辻本恒徳理事(盛岡市動物公園園長)、工藤幸枝理事(NPO法人もりねこ代表理事)、松原ゆき監事(同公園獣医師)など十数人。同市菜園に事務所を置く。人と動物、地球の健全性は一つにつながっているという「One Health(ワンヘルス)」の概念に基づき、県内外で要請を受けた動物園・水族館の飼育動物に対し、動物福祉に配慮した質の高い医療を提供する。技術面や学術研究面では、人材育成に力を注ぐ。このほか講演会などを通じ、動物園・水族館の動物医療の現状と課題を普及・啓発し、広く支援を呼び掛ける。

 15日に役員らが盛岡市の同公園で記者会見し、今後の活動計画などについて説明。当面の間は、高額医療費や遠征費、医療機材、消耗品などの確保のため、クラウドファンディングや募金を通じて活動資金を調達する方針について語った。クラウドファンディングの締め切りは12月10日で、目標額は350万円。福井理事長は「動物の健康管理の基盤となる医療を支えることが重要。困っている現場に駆け付け、支援していきたい」としている。

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