一関・平泉

来月五感市、製品PR 一関エリア参加5社 POPアップショップ開設

五感市をPRするために設置されたPOPアップショップ

 ものづくりの現場を公開し、来場者に体験してもらう「オープンファクトリー『五感市』」(11月8~11日、一関、奥州、平泉3市町)に向け、主催する実行委員会は21日、一関エリアの参加企業をPRするための「POPアップショップ」を一関市田村町の世嬉の一酒造内に開設した。5社の製品を展示し、実際に見てもらうことで関心を高め、工場見学などにつなげる。

 オープンファクトリーは、伝統工芸などの工場、工房を公開するもので、ものづくりのまちとして名高い新潟県の燕三条地域をはじめ、全国各地で人気を集めている。県南地方でも2016年から3回にわたって「平泉五感市」を開催した経緯があり、さらに規模を拡大し、各企業の魅力を連携して全国に発信することでものづくりのブランド化を目指していこうと、18年11月に五感市を初開催。26カ所が公開され、約2000人が訪れた。

 今年も引き続き開催が決まり、実行委では準備を進めている。前回は東磐井地域の企業への見学者が少なかったことから、PRの場としてショップ開設を企画した。ショップは世嬉の一酒造が同日オープンさせた新カフェ内に設けられ、京屋染物店(同市大手町)と丸三漆器(同市大東町)、佐々木製籠店(同市千厩町)、小山太鼓店、及川石材店(以上同市室根町)の5社が出店し、それぞれ自慢の製品を並べた。

 五感市について、小山太鼓店の小山健治さんは「職人にスポットを当てたイベントで、こういう職人がいるということを理解してもらえる」、及川石材店の及川剛さんは「普段作業を見られない職人たちが、多くの人に見られることによってモチベーションにつながる」と意義を語る。今回のショップについて丸三漆器の青栁匠郎さんは「こういう機会はありがたく、手仕事を間近に知ってもらえる」、佐々木製籠店の佐々木博典さんも「物を実際に見ることで、来場のいいきっかけになる」と歓迎した。

 ショップは五感市に合わせて11月11日まで開設予定で、一関エリアの代表を務める京屋染物店の蜂谷淳平さんは「この取り組みを通じて、よりまとまりができる。ショップによって一関にも多くの参加企業があることを知ってもらい、足を運ぶきっかけにしてほしい」と語っている。

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