花巻

柔道人生の集大成 ベテランズ選手権 佐々木さん(富士大理事)世界一【花巻】

世界ベテランズ選手権大会で優勝し、金メダルを手にする佐々木さん

 富士大理事・教授で同大柔道部長兼総監督の佐々木安廣さん(70)=8段、花巻市大通り=が、10~13日にモロッコで開催された柔道の世界ベテランズ選手権大会のM9(70~74歳)クラス66キロ級で優勝した。約65年もの競技歴で世界一に上り詰めた佐々木さんは「表彰台で『君が代』を聞き感激した。やっと到達できたという満足感があった」と柔道人生の集大成となる栄冠を喜んでいる。

 過去に日本マスターズ大会を2度制している佐々木さんは、日本代表に推薦されて同選手権大会に初出場。1回戦でウクライナ選手に返し技で一本勝ちし、準決勝は優勝経験もあるイタリア選手を相手に反則勝ちを収めた。フランス選手と対戦した決勝は、得意とする小外刈りからの体落としで技ありを奪うと、さらに相手の体落としを切り返し一本勝ちで頂点に立った。

 出場が決まった5月ごろから学生との稽古や筋力トレーニングなどで体力を強化。力の強い外国人選手対策として、スピードを意識しながら得意な連絡技のパターンに磨きを掛けた。

 現地では減量も強いられたが、良いコンディションで大一番に臨んだという。

 小学1年生で柔道を始め、同大での指導に加え、同市大通りの花巻道場の師範として多くの後進を育ててきた佐々木さん。「自分の組み手で素早く仕掛けると、力の強い選手が相手でも練習してきた技を掛けられる。組み手、スピード感の大切さをしっかり教えていきたい」とかみしめた。

 国際大会出場を通じ、競技力強化や競技人口増加について海外との差も感じたといい「フランス選手団は人数や勢いがすごかった。シニア世代に対する啓蒙活動や強化が柔道人口の底辺拡大につながっており、それによってさらに強い選手が出てくる」と主張。指導者や競技協会の視点から、社会スポーツとして多世代で柔道に取り組む体制づくりなども課題に挙げた。

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