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伝統工芸の魅力発信 「KOUGEI EXPO」 本県で19年ぶり 滝沢で来月3~5日

KOUGEI EXPO IN IWATE(伝統的工芸品月間国民会議全国大会)の開催をアピールする関係者

 全国の伝統的工芸品が一堂に集まる「KOUGEI EXPO IN IWATE(第36回伝統的工芸品月間国民会議全国大会)」は、11月3日に滝沢市の岩手産業文化センター(アピオ)で始まる。本県での開催は19年ぶり2度目。5日までの期間中、全国66団体、県内100団体を超える伝統的工芸品の産地組合や工芸事業者などが、あらゆる角度から伝統的工芸品の魅力を紹介する。

 伝統的工芸品月間推進会議、伝統的工芸品産業振興協会、日本伝統工芸士会、県伝統的工芸品月間推進協議会が主催。

 催事場では全国37産地の伝統工芸品の展示販売や、29産地の伝統工芸品の職人による製作実演や製作体験を実施。本県の伝統的工芸品である南部鉄器、岩谷堂箪笥(たんす)、浄法寺塗、秀衡塗をはじめ、郷土工芸品、岩手の漆にスポットを当てた展示販売がある。

 県内の若手職人の作品展、裂き織りや南部鉄器、染め物など県内工芸品と大手企業などとのコラボレーションで生み出された作品の展示、南部鉄瓶で沸かした湯で入れたコーヒーを漆器で飲めるカフェコーナー、製作体験を通じて工芸品を身近に感じられるワークショップもある。

 最終日の5日は津軽塗(青森)、南部鉄器、宮城伝統こけし、川連漆器(秋田)、天童将棋駒(山形)、奥会津編み組細工(福島)の若手職人が集い、東北の工芸の未来を語り合うフォーラムも開かれる。

 期間中は、会議場で漆文化の紹介やセミナー、漆掻き体験などを実施する「漆DAYSいわて2019」をはじめ、▽いわての卓越技能展▽小学生向け製作体験イベント▽南部鉄器がつなぐ岩手・中国交流展▽いわて世界遺産PRブース―などのイベント、屋外の付属展示場では岩手ならではの味覚が味わえる「いわての“ごっつぉ”フェスタ」を同時開催する。盛岡駅・滝沢駅と会場とを結ぶ無料シャトルバスを運行する。

 県産業経済交流課の高橋孝政総括課長は「全国の伝統的工芸品が一堂に会する機会。岩手の工芸品も見てもらいながら、伝統的な技術や工芸品の良さ、身近な暮らしに工芸品がある雰囲気を感じてほしい」と来場を呼び掛ける。

 入場無料。時間は午前10時~午後5時(最終日は4時)。

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