迅速救助で連携確認 東北道 交通事故想定し訓練【奥州】
2019年度県東北縦貫自動車道における合同訓練は6日、奥州市前沢の東北道下り前沢サービスエリアの駐車場で行われた。交通事故による火災や救出などを想定し、参加した関係機関・団体が連携体制と一連の対応を確認した。
内陸の6消防本部管内持ち回りで県東北縦貫自動車道等消防連絡協議会が開いており、今年は奥州金ケ崎行政事務組合消防本部の割り当て。同本部をはじめ県総合防災室やNEXCO東日本北上管理事務所、県警高速隊、岩手医大など7機関から約60人が参加した。
訓練は東北道上で乗用車がワンボックス車に追突し、乗用車は炎上し運転手が死亡、ワンボックス車には負傷者が閉じ込められた想定で実施。交通規制をはじめ消火、負傷者搬送などに各機関が取り組んだ。
このうち同本部は救助工作機械で車両のドアをこじ開けるなど、救出や消火を担当。飛来したドクターヘリに重症者を引き渡した。
同連絡協議会長の栗澤孝信県防災消防課長は「各機関ごとの訓練はあるが、一堂に会する機会は少ない。高速道の事故は重大化しやすく、冬季は凍結などで事故の発生要因も増える。万が一事故に遭った際は慌てず通報をしてほしい」と話していた。