北上・西和賀

イベント通して異文化理解 ワンワールドフェスタ【北上】

各国の民族衣装を身にまとい、記念撮影する来場者

 「ワンワールドフェスタinきたかみ」(北上市国際交流協会、市主催、西部開発農産共催)は10日、市生涯学習センターで開かれた。世界各国の料理コーナーをはじめ民族衣装着用体験、ステージ発表など多彩な催しで、市民と外国人が交流の輪を広げた。

 北上では近年外国人居住者が増加する中、異文化を理解し合い多文化共生のまちづくりへ開催。近年は他イベントと併催だったが、今年は単独で催した。

 飲食コーナーではベトナムのバインミー、タイのチキンマッサマンカレー、中国の肉まん、フィリピンのシニガン、米国のタコスなどが並び、来場者は各国自慢の料理をじっくりと堪能。ペルーやエルサルバドルなどの飲み物や菓子、物産も販売され、来場者はお目当ての品を買い求めた。

 ペルー出身で母国の飲食物やオリジナルの小物を出品した小谷マルハさん(52)=同市鬼柳町=は「ペルーの物を食べてくれてうれしい。少しでもペルーを知ってもらえれば」と、積極的に売り出していた。

 民族衣装体験では、来場者が各国の衣装に身を包み記念撮影。ハンガリーの衣装を着た小田島すずちゃん(双葉幼稚園年少組)は「かわいくてきれい」とにっこり。韓国の衣装を着用した菊池浩美さん(55)=同市川岸=は「一度、着てみたかった。軽くて着やすい」と顔をほころばせた。

 ステージでは外国語指導助手らのバンド演奏、フィリピンの歌とダンスが披露され、メキシコ版空中スイカ割り「ピニャータ」も子供たちの人気を集めた。

 会場ではクイズ形式で国籍や文化などの違いを分かち合う「きたかみ55人カフェ」や絵本お話会などの「北上っ子読書のつどい」も同時開催され、にぎわいを見せていた。

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