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新収蔵資料40点を公開 盛岡藩士の日記や錦絵も 歴史文化館

2017年度から新たに収蔵された資料約40点を紹介しているもりおか歴史文化館のテーマ展

 盛岡市内丸のもりおか歴史文化館で、テーマ展「新収蔵資料展」が開かれている。盛岡藩士の日記や錦絵など、ここ2年半で新たに収蔵された約40点を展示し、来館者にお披露目している。12月16日まで。

 2017年度から現在までに市民らから同館に寄贈された資料を展示。明治以降に描かれた鮮やかな錦絵をはじめ、盛岡に初めて写真術を持ち込んだとされる盛岡藩士の写真、盛岡藩お抱えの蒔絵(まきえ)師の家系・山口家による漆器などを特別公開している。

 このうち「阿部千秋日記・阿部大次郎日記」は、盛岡藩士阿部千秋と息子大次郎が江戸時代末期から大正時代にかけてつづった日記。一年の始まりの正月から日々の出来事が事細やかに記されており、激動の時代を生き抜いた藩士の暮らしを知ることができる貴重な資料とされる。

 このほか、相撲の番付になぞらえ、全国の名湯などさまざまな事柄に序列を付けた江戸時代後期の「見立番付」も展示され、来館者の目を引いている。

 開館時間は午前9時~午後6時。毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日)休館。同館では年間を通じ、自宅などに眠っている資料に関する相談を受け付けている。福島茜学芸員は「博物館施設には展示だけでなく、新しい資料を受け入れるという役割がある。多い時は1000点以上の資料が寄贈されることもあるので、どうしてよいか分からない場合は気軽に相談してほしい」と話している。

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