奥州・金ケ崎

地方ごとに特徴玩具ずらり 24日まで企画展 文化館【奥州】

全国各地の多種多様な郷土玩具を紹介したえさし郷土文化館の企画展「祈りの玩具―郷土玩具と信仰―」

 えさし郷土文化館の企画展「祈りの玩具―郷土玩具と信仰―」は、奥州市江刺岩谷堂の同館で開かれている。花巻人形、くくり雛(びな)など本県のものをはじめ、江戸期以降の全国各地の郷土玩具を紹介。紙や土、木、わらなどを材料に、素朴な作りの中に庶民の願いが込められ、地域性にも富んだ多様な展示資料が来館者の関心を集めている。24日まで。

 同館によると、郷土玩具は全国各地に3000種近くあり、多くは江戸期、明治期に生まれたという。素材は庶民が容易に手に入れられる材料が創意工夫で加工され、五穀豊穣(ほうじょう)や病気平癒、子授け・安産などの願いを反映して寺社で授与されたほか、縁日で売られるなどしていた。

 企画展では、人々の祈りが込められ、各地の暮らしとともに発展してきた郷土玩具に視点を当て、同館所蔵品のほか、市内外の収集家の協力を得て、389点を紹介。全国の地方別に分類して紹介しており、特に東北と九州は種類が豊富で、東北はこけしなど動かない種類の物が多い一方、九州は車が付いているといった動きのある玩具が目立ち、地域ごとの特徴も見て取れる。

 本県関連の資料のうち花巻人形については仏像、山の神といった信仰色の強い珍しい物も並び、地元の土人形の多様性を感じさせる。同館の野坂晃平課長補佐は「郷土玩具を改めて見ることで、地域性の再発見にもつながる。展示を通じて、玩具が信仰に結び付いて発展したことを理解してもらえれば」と語っている。

 開館時間は午前9時から午後4時まで。問い合わせは同館=0197(31)1600=へ。

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