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28日に宮古―津軽石間再開 リアス線運行計画 台風19号被災の三鉄【岩手】

土砂流入や路盤流出などの被害があった釜石市の両石―釜石間の線路(三陸鉄道提供)

 県などの第三セクター三陸鉄道(本社宮古市)は、台風19号で被災したリアス線(久慈―盛間、163キロ)の運行再開計画を発表した。不通となっている約7割の区間のうち、28日に宮古―津軽石間の運行を再開。2020年3月をめどに全線開通を目指す。

 リアス線は台風19号に伴い、線路への土砂流入や盛り土の流出など70カ所以上で被害が発生。約7割の区間が不通となった。

 計画によると、28日に宮古―津軽石間(9・2キロ)での運行を再開。12月中に津軽石―陸中山田(17・3キロ)、田野畑―田老間(22・9キロ)の復旧が完了する見通し。路盤が流出し線路が宙づりになるなど、大きな被害を受けた陸中山田―釜石間(28・9キロ)、久慈―田野畑間は復旧工事が難航しており、来年3月の運行再開が目標。今年度内の全線開通を目指す。

 不通区間では団体予約の取りやめが相次ぎ、10月は220件のキャンセルが発生。通学定期、回数券などの払い戻しは74件で、キャンセル料や払い戻しによる損失額は998万675円に上った。不通区間でのバス代行輸送に係る経費は1日当たり68万4213円で、10月分は1163万1620円となった。

 同社は10月16日に台風19号に伴う義援金の公募を開始。15日までに延べ757件、2112万6884円の善意が寄せられた。今後も募集を継続する。村上富男事業本部長は「観光客の皆さんにも多くの応援を頂いている。社員一丸となり、早急に復旧できるよう努めていく」としている。

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