一関・平泉

開館準備苦労の道のり 伊藤副館長、小野寺前館長 歩み振り返る 新一関図書館 5周年トークショー

開館までの歩みやこれからの施設の在り方について語る伊藤副館長(右)と小野寺前館長

 一関市立一関図書館(千葉秀一館長)の開館5周年記念トークショーは24日、同市大手町の同図書館で行われた。伊藤清彦副館長と小野寺篤前館長が、旧図書館時代から現図書館開館に向けた準備を経て2014年7月24日の開館に至るまでを振り返るとともに今後の施設の在り方について語り合った。

 伊藤副館長は盛岡市の大手書店での勤務を経て、13年4月から現職。小野寺前館長は同月から17年3月まで4年間館長職を務めた。現在地で開館してから5年の節目を迎えたことで開館当時を知る2人の対談を通じて今後の図書館サービスのさらなる充実につなげようと企画。会場には約30人が集まった。

 トークショーは磐井川堤防近くの同市田村町に立地していた旧図書館時代から開館への準備、現図書館開館までの歩みを写真も交えて紹介。旧図書館時代では「空調設備が整っておらず、夏は暑く、冬は寒かった」「駐車場が狭かったので、取り締まりのパトカーが通るたびにハラハラした」など当時の職員の思い出話も披露された。

 施設の狭隘(きょうあい)化、老朽化などによって新図書館整備が持ち上がった際、現在地に決まった図書館整備計画委員会での協議内容を伊藤副館長が紹介。「候補地が5カ所あった中、現在地と旧磐井病院跡地との決戦投票の末、1票差で決まった」とし、駅に近く、子供たちが利用しやすい場所ということが決め手になった。

 蔵書の引っ越しについて、小野寺前館長は「当初は秋口の予定だった開館が、『子供たちが夏休みから利用できるように』との方針で7月下旬に早まった。本来は半年規模の作業を3カ月で実施した」と急ピッチでの作業だったことを明らかにした。

 今後の施設の在り方について小野寺前館長は「市民のための施設なので、利用者をいかに大切にするかが重要だ」、伊藤副館長は「出版業界が厳しい状況に置かれている中、図書館が書籍という文化を守り伝える役割を担っている」と力説した。

 聴講した狩原尚義さん(83)=同市真柴=は「立派で他に誇れる図書館の開館に関する苦労話などを聞くことができてとても有意義だった」と話していた。

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