県内外

禁止薬物新たに2頭 レース当面取りやめ 岩手競馬

競走馬からの禁止薬物の検出を受け、レース中止を知らせる看板が設置された水沢競馬場(2019年11月18日撮影)

 県競馬組合(管理者・達増拓也知事)は26日、禁止薬物陽性馬が発生した厩舎(きゅうしゃ)の競走馬2頭から新たに筋肉増強剤(ボルデノン)が検出されたと発表した。同じ禁止薬物の検出は昨季以降で8頭になり、同組合は現在中止しているレースを30日以降も当面取りやめる。

 薬物検出は、10日出走後の検査で6頭目の陽性馬が発生した盛岡競馬場の櫻田浩樹厩舎で18日に検体を採取した29頭の在厩馬検査で判明した。単独と他調教師と合同の厩舎2棟で別々に管理するセブンスウェル号(牝4歳)とコミュニティ号(牡9歳)の2頭から新たに、また6頭目となったノアクリスティン号(牝3歳)から再度検出され、残る26頭は陰性だった。

 検査機関から25日に通知を受けて26日に県庁で会見した同組合の千葉義郎事務局長は「非常に残念な結果で重く受け止めている。競馬の公正確保に対する信頼を損なうもので、ファンや県民におわびする」と陳謝した。

 同組合は、先の発生を受けて18日と23~25日の4日間レースを中止する一方、30日の再開を目指して岩手競馬所属の722頭を対象に事前の全頭検査を実施中。並行して進める再発防止策の再点検で、監視カメラの死角や飼料管理簿提出の不徹底など不備が確認され、再開までに再構築する。

 当初30日とした再開時期を見送り、全頭検査の結果を待って判断する方針に変更したが、同組合は「全体の結果が判明するのは12月6日」と説明。再開時期は監督官庁の農林水産省や地方競馬全国協会などとの協議も必要なため「一日も早く再開したい」と話すにとどめた。

 同組合によると、10月21日までの発売実績を踏まえた年間収支は3億1300万円の黒字見通しだが、30日から来月2日の3日間を含む計7日間のレース中止に伴う損失額は約2億円を見込む。

「健全な開催を」 奥州小沢市長

 県競馬組合副管理者の小沢昌記奥州市長は26日夜、岩手日日新聞社の取材に対し「走る馬は全部真っ白な状況をつくらないと、岩手競馬の信用に関わることになる。苦しいけれど対応していかなければならない。健全な競馬が開催できるような方向を望んでいる」とコメントした。

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