ごしょ芋 食べて学んで 黒岩小 生産者と児童が交流【北上】
北上市の黒岩小学校(髙橋雄一郎校長、児童46人)で27日、地場農産物を活用した給食交流会が開かれた。児童が生産者と一緒に北上産のごしょ芋(キクイモ)を材料にしたコロッケを味わった。
ごしょ芋は、北米原産のキク科の植物。腸内環境の改善や血糖値の上昇抑制に効果があるとされる成分・イヌリンを豊富に含んでおり、近年は健康食として注目を集めている。
そうした健康食ブームの広まりの中で、北上市の口内地区では古くから収穫されているごしょ芋を特産品にしようと、10年ほど前から加工化の動きが進み、現在コロッケやギョーザとして商品化している。
給食交流会には同校の4~6年生23人と、くちないごしょ芋生産者の会の昆野先男会長(79)、菅野健人さん(80)が参加。児童は昆野会長からごしょ芋の特徴や栽培方法について説明を受けた後、「イヌリンって何ですか」「どうしてこんなにボコボコした形になるの」などと積極的に質問していた。
生産者と一緒にテーブルを囲み、ごしょ芋をふんだんに使ったコロッケを堪能。多田歩未さん(6年)は「ごしょ芋に含まれるイヌリンはすごく栄養があることが分かった。普段食べているコロッケとは違った食感でとてもおいしい」と笑顔で頬張った。
昆野会長は「みんな残さず食べてくれてうれしい。おいしく、体に良い物をこれからも提供したい」と話していた。
市が取り組む学校給食を活用した地産地消活動の一環。同日は中央学校給食センター管内の小学校10校に約2600食が提供された。