花巻

DVない地域づくりへ エスカレートする前に予防を【花巻】

家庭内暴力のない地域づくりへ情報共有したDV防止について考えるセミナー

 配偶者や恋人などから暴力を受けるドメスティックバイオレンス(DV)の防止について考えるセミナー(花巻市主催)は29日、同市花城町のまなび学園で開かれ、DV・虐待予防研究会の山中多民子代表(東京都)が家庭内暴力や虐待の実情、地域でできる支援などをテーマに講演した。

 山中代表は一般市民や市職員ら約30人を前に、DVは「殴る、蹴るだけでなく言葉や態度も含めて力関係が生まれる。この関係性が一回出来上がると何度も繰り返される」と強調。「暴力なし」から「精神的暴力」「身体的暴力」へとエスカレートしていく傾向があることから「精神的暴力」の段階で気付くことの重要性などを語った。

 DVを見えにくくする要因としては、私的領域かつ密室的状況で行われていること、当事者に認識がないこと、パートナー以外に暴力を振るわない人が大半なことなどを挙げた上で、相手と別れなかった理由には「子供のことを考えて」「経済的な不安」などが多いと指摘。DVのある家庭に育つ子供については、孤立感や大人への不信感、心身の不調といった影響が考えられると説明した。

 「世話焼き」の多い地域ではDV被害が少ないことなども取り上げ、暴力を振るわれた人に第三者としてできることとして「自分事として考えるのが重要。周囲の人が被害に遭っていた場合は『あなたのせいじゃない』と何回も言ってあげてほしい。相談先などの情報を提供し、本人の決定を尊重しながら見守ってもらいたい」と呼び掛けた。

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