北上・西和賀

岩中ポーク 東京市場で枝肉最高賞 県内初、市長に報告 ケイアイファウム【北上】

賞状を手に喜ぶ渡邊代表取締役(中央)と及川専務取締役(左)ら

 8月に東京都中央卸売市場で開催された第4回東京食肉市場豚枝肉共励会で、北上市二子町の養豚業・ケイアイファウム(渡邊和宏代表取締役)の玉山農場(盛岡市)から出品した豚1頭が最高賞に当たる名誉賞(農林水産大臣賞)に輝いた。6日は同社関係者が市役所を訪れ、受賞を報告した。

 東京食肉市場協会が主催する共励会には、全国11県42戸の生産者から肉豚1000頭が出品。同社が出品した豚40頭のうち1頭(枝肉重量76キロ、ブランド名・岩中ポーク)が最高賞に輝いた。県内の最高賞受賞は初めて。その後の競り販売では、1キロ当たりの単価が1万2036円(税抜き)の高値で落札された。一般的な1キロ当たり単価は平均で500円程度という。

 同社は1961年設立。豚の繁殖や肥育、肉豚の販売などを手掛け、年商は約10億円。北上市二子町に本社と北上農場があるほか、盛岡市に玉山農場を運営する。年間出荷頭数は約2万7000頭で、2農場で常時約1万5000頭を飼育している。

 岩中ポークは、東京食肉市場銘柄豚の第1号登録を受けており、特定の病原体を持っていないSPFの銘柄豚として、赤身と脂身のバランスが取れた肉質で首都圏の高級業態の飲食店で支持を得ている人気ブランド。これまでにもさまざまな賞を受賞している。

 6日は、同社の渡邊代表取締役と及川徳康専務取締役が市役所を訪れ、髙橋敏彦市長に受賞を報告。渡邊社長は「農場のスタッフが頑張った結果で、取り巻く企業の方々とタイアップして日本一と言っても過言ではない賞をいただいたことに感謝しかない。これをバネに来年も同じような賞を取れるよう頑張りたい」と改めて意欲を高めた。

 これに対し髙橋市長は「ブランドとして岩手の豚がおいしいと言っていただけるようこれからも頑張ってほしい」と今後の活躍にも期待した。

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