奥州・金ケ崎

宇宙への興味さらに 池田君へ記念品 遊学館入館者20万人【奥州】

宇宙遊学館の20万人目の入館者となった池田君(右)

 奥州宇宙遊学館の入館者が8日、20万人を突破した。20万人目となった奥州市水沢東中通りの池田崇大君(8)=常盤小学校2年=に、記念の入館証と記念品が贈られた。池田君は幼稚園年長以来、宇宙科学に興味津々。「ILCの衝突モデルや4次元シアターが面白い」と話し、「20万人というと、いろいろな人が来てくれていると思う。それもうれしい」と笑顔を見せた。

 同館の建物は、旧緯度観測所本館で2005年にいったん取り壊しが決まったが、保存活用を求める市民運動により、市が譲渡を受けた。市が整備を行い科学について体験学習を行う場として08年に同館がオープンした。

 20万人達成に合わせ、小沢昌記市長が出席し、セレモニーが行われた。池田君と小沢市長が達成を祝ってくす玉を開き、同館を指定管理する特定非営利活動法人イーハトーブ宇宙実践センターの大江昌嗣理事長が入館証と記念品を手渡した。

 記念品は、組み立て式の天体望遠鏡と、18日に発売される国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長の新著「国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ」(扶桑社)の目録。

 小沢市長は「宇宙への興味をますます大きく持ってください」、大江理事長は「勉強しに来てくれてありがとう。スタッフはいつも元気をもらっています」と感謝した。

 池田君は幼稚園の頃に「銀河フェスタ」で来館し、「はやぶさ2」についての講演を聴いたのがきっかけで宇宙好きになった。星空観望会などで月1回以上は来館。同日もいつも通り母稔恵さん(45)と一緒に館内の展示物、4次元シアターを楽しみ、サイエンスカフェを聴講した。

 池田君は「ILC、りゅうぐう、はやぶさ2、ブラックホール。どれも興味がある。本間所長の『巨大ブラックホールの謎』(講談社)も買ってある。今は難しいけど、読める日が来ると思うので楽しみにしている」と話していた。

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